彼女は一目で育ちの良さが感じられる品性のある人だった。
30代前半の彼女は結婚していて、子供はいなかった。
楚々としていて品があり、人の話を真面目に聞く。
そんな彼女と話をしていると、素晴らしいご両親の存在を感じるが、
おばあさまも知的で素晴らしい人格であることが伺える。
おばあさまは彼女に
「何か不都合なことが起こった時に、前向きに捉えなさい」と言ったそうだ。
不都合な事の度合いにもよるけれど、
生きていく中で、うまくいかないことや、なぜ、どうしてということが起きてくる。
そんな時にとらえ方ひとつで、その人の行く道が違ってくる。
身近にそのようなことを言ってくれる人がいるのは本当に羨ましい話だと思う。
分岐点は常に存在していて、その選択をしてきた結果が今の自分の環境なのかもしれない。