彼女は、K大学を卒業した才媛。
優しく控えめで、一生懸命。
傲慢さなどつゆほどもなく、話していて楽しい。
一緒に仕事をする機会があり、相手のいいところをみつけるのが上手で、いつも気遣いを忘れない。
彼女には3人の子供がいて、一生懸命子育てをしてきたことがうかがえる。
そんな彼女だったが子育ての話になり、
「子供が赤ちゃんだったころ、あやしても泣き止まなくて抱っこしている手を離して落としちゃおうかと思ったりしてね」と言ったことがあり、とても驚いた。
こんなにいい人でも、そうなる時はあるのだ。
相田みつおさんの「にんげんだもの」というフレーズが頭をよぎる。
また、T大学卒業の彼女はいつも楚々としていて書道もうまく、知識人。
神社仏閣にも詳しい。
電話では職場のことなど、いつも私の方が一方的に話し彼女は聞き役なのだが、
ある時、彼女の職場で何かあったらしく、
「ほんとに頭にきちゃって、胸ぐらつかんでおまえなー!と言ってやりたかった」
と言って怒っていた。
これもまた意外!
また、「にんげんだもの」というフレーズが浮かんできた。
でも、そんな彼女の一面がみれたのも嬉しかった。
喜怒哀楽、そして憂い。
長いつきあいでも、わかってないところが沢山あるなと感じる。
夫婦もそして親子も。